3DCADのソフトは多くの種類がありますが、基本的なモデリングの手法は大きく変わりません。
ここでは3DCADに共通して使われるモデリング手法を載せていきます。

3DCADは線も何も描いていないところに立体物をつくることができます。
いわゆる『プリミティブ形状生成』と呼ばれるものです。
ですが、スケッチ曲線から立体物を作成する『スケッチ→立体化』 の手法よりも低い使用頻度です。

ですので、ここでは使用頻度の高い、主流ともいえるモデリング手法『スケッチ→立体化』の流れをみていくことにします。 

スケッチ
スケッチには二種類あります。開いたスケッチと閉じたスケッチです。

開いたスケッチ
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こちらが開いたスケッチです。キャンバスに線が描かれていますが、閉じておりません。

閉じたスケッチ
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こちらが閉じたスケッチです。キャンバス上に描かれた線はどこも開いておらず、完全に一周しているカタチですね。
Fusion360は設定をいじっていないデフォルトの状態では、閉じたスケッチに色をつけて判別しやすくしてあります。

以上がスケッチの説明です。
実際にスケッチがどのような風に描かれ活用されるか気になる方は、メイキング講座を見ていただければわかりやすいと思います。 

サーフェスとソリッド
3DCAD上で表現される3Dモデルには3種類あります。それはサーフェスとソリッド、それからメッシュです。
メッシュは基本的には3DCGで用いられるものですので、今回は省きます。
それではサーフェスとソリッドについてみていきましょう。

簡単に説明すると、サーフェスは中身が詰まっていない面、ソリッドは中身が詰まった立体物のことです。

サーフェス
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開いた、あるいは閉じたスケッチを押し出すとサーフェス(中身が詰まっていない面)をつくることができます。
またサーフェスを用いてモデリングすることをサーフェスモデリングと呼びます。
サーフェスモデリングは主にカーデザインや曲面のモデリングに用いられる。

ソリッド
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閉じたスケッチを押し出すとソリッド(中身が詰まった立体物)をつくることができます。
またソリッドを用いてモデリングすることをソリッドモデリングと呼びます。
一般的な工業製品はソリッドモデリングで行われる。

上にあげたサーフェスとソリッドについてですが、サーフェスモデリングは中級者や玄人向けです。 
初心者の方におすすめするのはソリッドモデリングです。

工業高校や専門学校などで3DCADを学ぶ場合は、ソリッドモデリングを1年間、その後サーフェスモデリングに移行するパターンが多いようです。
あるいはサーフェスモデリングには一切手を触れない場合もあります。

この記事ではソリッドモデリングについてみていきます。

スケッチ→押し出し
押し出し

無題 52
閉じたスケッチを用意します。
無題
押し出しコマンドを使い、スケッチを押し出します。
距離を指定し、実行することでソリッドができます。
無題 53
今の流れが3DCADモデリングの基本中の基本となります。
無題 54
押し出してつくられた立体の面にもスケッチを描くことができます。
無題 55
そして同様の操作で押し出し、上のような出っ張りをつくることもできます。

押し出し(切り取り)
無題 57
先ほどつくった立体の上面にスケッチを描きます。
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そして押し出しコマンドを使い、下方向に押し出します。
押し出してできる領域を、ソリッドから切り取ります。 
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これが押し出し(切り取り)です。押し出しカットとも呼ばれます。

スケッチから押し出すことで生まれる領域を足し算引き算していくことで、複雑な立体物を作成していきます。 

フィレットと面取り
3DCADでよく使われるコマンドについても、ここで説明しておきます。
フィレットとは、角を丸めること。そして面取りとは、(基本的には)45度の角度をつけて角をとることを指します。 
角はエッジと呼ばれることが多いです。ですのでこれ以降もエッジと呼んでいきます。

フィレット
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上がFusion360でフィレットコマンドを実行しているところです。
左側の直方体のエッジを選択し、半径5mmで丸めています。

面取り
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こちらが面取りです。円筒のエッジを選択し、エッジからそれぞれ5mmいったところで切り取っています。
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ちょっとわかりづらいかもしれませんが、横からみるとこのようになっています。

以上が、3DCADモデリングの基本となります。